薬物療法 | 津痛みのクリニック（ペインクリニック・リハビリテーション）

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薬物療法

薬物療法とは

飲み薬、塗り薬、貼り薬、点滴などの方法があります。痛みの原因や種類、生活習慣、家庭の事情などにより最適な方法を選択します。

痛みの種類

「痛み止め」というと、多くの人が「ロキソニン」や「カロナール」などを思い浮かべるのではないでしょうか？しかし、「痛み」には種類があり、それに応じて薬を選択しなければ、効果はありません。

①侵害受容性疼痛

簡単に言うと、「炎症による痛み」です。
怪我、虫歯、虫垂炎(もうちょう)など、思い浮かべやすい痛みです。このような痛みには消炎鎮痛薬(炎症を抑える薬：ロキソニン、ボルタレンなど)やカロナールが効果的です。

②神経障害性疼痛

簡単に言うと、「神経による痛み」です。
帯状疱疹、椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛、脊髄損傷、三叉神経痛などが代表的なものです。原因は神経にあるため、神経の過剰な興奮を抑えるような薬を選択しなければなりません。プレガバリン、ミロガバリン、アミトリプチリン、デュロキセチンなどが第一選択になります。ただ、帯状疱疹や椎間板ヘルニアの急性期には神経のまわりに炎症も伴っているため、①で使用したロキソニンなども有効です。また、典型的な三叉神経痛は、やや特殊でカルバマゼピンというお薬がとてもよく効きます。

③痛覚変調性疼痛

この痛みは非常に複雑で、完全に解明されている痛みではないため、一部分を説明します。「痛みの強さ」というのは、必ずしも怪我や病気が重症になるにつれて強くなるわけではありません。
例えば、①夜1人で階段から落ちて手首を骨折、②森の中で熊から逃げてる時に転んで手首を骨折、同じ骨折でも、②の場合には痛いという感覚よりも熊から逃げないと大変ですから、おそらく痛いとすら感じずに必死で逃げるのではないでしょうか。このように「痛みの強さ」は、状況や感情など様々な要因により変化します。つまり、私達は痛みを調節しているわけですが、その中には「自分で痛みを和らげる能力」も持っています。しかし、様々な原因から「その能力が弱くなり、痛みが出現したり、または慢性化する」と考えられています。その原因として、ストレスや不安、抑うつ、恨み、不眠などの「心理的な要因」や、仕事内容や家庭環境、人間関係などの「社会的な要因」が関連しています。痛覚変調性疼痛とは、このような様々な要因が関連することで痛みが慢性化している痛みです。薬物療法としては、抗うつ薬(アミトリプチリン、デュロキセチン)や、神経の興奮を抑える薬(プレガバリン、ミロガバリン)などが選択されますが、それだけでは不十分なことが多く、生活指導や心理士さんとの面談などが重要な場合もあります。

「痛み」はこの3種類に分類されるわけですが、慢性的な痛みになると、多くの場合には、これらの痛みが混ざっているため、慎重にお話を聞き診察をする必要があります。

薬物療法のメリット

飲み薬、塗り薬、貼り薬は、「ご自身で出来る」ことが最大の利点です。さらに手術療法や神経ブロック療法などの侵襲的な治療に伴う痛みや合併症のリスクがないこともメリットです。

薬物療法のデメリット

飲み薬や一部の貼り薬は「痛み」だけに作用するわけでなく、「全身に作用」するため、副作用が現れる可能性があります。

ペインクリニックでよく使われる薬

飲み薬

消炎鎮痛薬(ロキソニン、ボルタレンなど)

炎症を抑えることで痛みを和らげます。痛み止めとして最もよく使われていますが、胃潰瘍や腎障害などの副作用もあるため、適切な使用や、定期的な診察、血液検査などが必要です。

アセトアミノフェン(カロナール)

脳や脊髄に作用して痛みを和らげているのではないかと言われています。子供でも使用できる比較的副作用の少ない痛み止めです。ただ、大量に飲み過ぎると重篤な肝障害を起こすので注意が必要です。

プレガバリン(リリカ)、ミロガバリン(タリージェ)

神経の過剰な興奮を抑えることで、神経痛を和らげてくれます。また、不安の強い人にはそれを抑えてくれる作用もあると言われています。副作用として、めまい、ふらつき、眠気などがあり、特にご高齢の方や集中力が必要なお仕事の方には注意が必要です。

デュロキセチン(サインバルタ)

比較的新しい種類の「うつ病に対するお薬」ですが、神経痛や慢性腰痛などにも効果を発揮します。副作用として、吐き気、不眠、血圧上昇などがあり、中止する際には稀に離脱症状が出現する場合もあるため、注意が必要です。

アミトリプチリン(トリプタノール)

古くからある種類の「うつ病に対するお薬」ですが、神経痛や片頭痛の予防などにも効果を発揮します。副作用として口の渇き、便秘、眠気、ふらつきなどがあります。非常に有効性が高い薬ですが、副作用も強くでる可能性があり、年齢や既往歴などを確認した上で使用する必要があります。

ドラマドール(トラマール、トラムセットなど)

麻薬の指定はされていませんが、モルヒネと同じような作用(オピオイド鎮痛薬)により、様々な痛みに効果を発揮します。副作用として、はき気、便秘、めまい、ふらつき、眠気などがあります。麻薬ではないものの、オピオイド鎮痛薬であるため、なるべく少量かつ短期間に抑えて使う必要があります。

貼り薬

ジクトルテープ

ボルタレン(炎症を抑える薬)の貼り薬です。皮膚から吸収され、内服と同様に全身に効きます。そのため、湿布とは違い、痛い場所に貼るわけではなく、血行のよい場所に貼る必要があります。内服ではないので、副作用である胃潰瘍のリスクは軽減し、さらに腎障害のリスクも減ると言われています。

ノルスパンテープ

ブプレノルフィンというオピオイド鎮痛薬(モルヒネと同じような作用を持つ薬)で、様々な痛みに効果を発揮します。これも皮膚から吸収され、全身に作用します。そのため、痛い場所に貼るわけではなく、血行のよい場所に貼る必要があります。副作用として、貼っている部分が赤くなったり、痒くなったりすることが多いので定期的に確認が必要です。また、はき気、便秘、めまい、ふらつき、眠気などがあります。

フェントステープ

麻薬の指定がされている効果の強いオピオイド鎮痛薬です。様々な痛みに効果を発揮します。皮膚から吸収され、全身に作用します。そのため、痛い場所に貼るわけではなく、血行のよい場所に貼る必要があります。副作用として、はき気、便秘、めまい、ふらつき、眠気などがあります。効果の強いオピオイド鎮痛薬であり、なるべく少量かつ短期間に抑えて使う必要があります。長期間使うと、痛みに過敏になったり、免疫異常や睡眠障害などの副作用が懸念されます。

津痛みのクリニック　概要

院長	濵口孝幸
スタッフ	8名
標榜科目	ペインクリニック外科　リハビリテーション科
所属・資格	日本ペインクリニック学会認定　ペインクリニック専門医日本麻酔科学会認定　麻酔科専門医・麻酔科指導医日本頭痛学会　　日本骨粗しょう学会
住所	〒514-1101　三重県津市久居明神町字風早2070番2 （近鉄名古屋線久居駅から車で５分）
電話	059-271-7170
FAX	059-271-7180
連携医療機関	三重中央医療センター三重大学医学部附属病院松阪中央総合病院鈴鹿回生病院鈴鹿中央総合病院済生会松阪総合病院

診療時間

診療受付時間	月	火	水	木	金	土	日・祝
09:00－12:30	●	●	●	●	●	●	休
14:30ー18:00	●	●	●	-	●	-	休

※休診日木曜日午後、土曜日午後、日曜日、祝日

初めて受診される方・処置をご希望の方は、午前は11時30分、午後は17時00分までにご来院ください。
他院からご紹介の方は、紹介状やレントゲン･MRI等の画像がありましたら、ご来院の際にお持ちください。
お支払いは、現金、クレジットカード、電子マネー、交通系ICカードが使用いただけます。
当院は予約制となっております。予約時間は来院時間を調整するものであり、診療時間を確約するものではないことをあらかじめご理解ください。
予約なしで直接ご来院の方は、予約患者様を優先して診察いたしますので、待ち時間が長くなる可能性がございますが、ご理解の程よろしくお願い致します。

院内掲示

一般名処方加算

薬剤の商品名ではなく有効成分を記載した一般名にて処方箋を発行します。特定の医薬品の供給が不足した場合でも、必要な医薬品の提供が受けやすくなります。

医療情報取得加算

マイナンバーカードでのオンライン資格確認により受診歴、薬剤情報、特定健診の情報等を取得し活用して診療を行います。

明細書等発行加算

当院では医療の透明化や患者さんへの情報提供を推進する観点から、領収書発行の際に明細書を発行しています。発行を希望されない方は受付へその旨をお申し出ください。

夜間早朝等加算

土曜日の12時00分以降に受付（予約受診を含む）をされた場合、厚生労働省の定めた診療報酬点数に基づき、夜間早朝等加算50点を加算いたします。

医療ＤＸ推進体制整備加算

下記の通り対応を行う予定となっています。

（1）オンライン請求を行っています
（2）オンライン資格確認を行う体制を有しております
（3）電子資格確認を利用して取得した診療情報を、診察室で閲覧または活用できる体制を有しております
（4）電子処方箋を発行する体制を今後導入予定としています
（5）電子カルテ情報共有サービスを活用できる体制を今後導入予定としています
（6）マイナンバーカードの保険証利用の使用において、ポスター掲示・声かけを行っています

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